心不全患者におけるフレイルと心臓リハビリテーション
2026年の循環器学会が福岡で開催され、医療費問題と、高齢心不全患者における再発予防のための退院後管理の重要性が大きな議題となりました。
特に、退院後の再発予防には、内服管理と外来心臓リハビリテーションが極めて重要であることが話題となっていました。
心不全におけるフレイルと心臓リハビリテーションの重要性
心不全とフレイル(虚弱)は相互に悪影響を及ぼします。
すなわち、心不全はフレイルを進行させ、フレイルは心不全を重症化させます。
さらに、両者を合併すると予後は著しく低下します。
この悪循環を断ち切るためには、運動療法・患者教育・栄養管理を含む心臓リハビリテーションが極めて重要であり、再入院率や死亡率の低減、ADL(日常生活動作)の改善、QOL(生活の質)の向上につながることが報告されています。
フレイルの悪影響
高齢の心不全患者は、身体機能低下や筋力低下(サルコペニア)を伴うフレイルに陥りやすく、活動性低下や浮腫の増悪、さらなる心負荷増大につながります。
心臓リハビリテーションの重要性
ウォーキングや筋力トレーニングなどの運動療法により、骨格筋機能や心機能の改善が期待され、心不全による再入院率を約39%低減することが報告されています。
個別プログラムの必要性
フレイルの程度に応じて、椅子からの立ち上がり訓練やストレッチなどの無理のない運動を継続できるよう、支援が必要です。
慢性期リハビリテーション
退院後も、生活習慣の改善と運動療法の継続が不可欠であり、長期的な再発予防と身体機能維持につながります。
心臓リハビリテーション(心リハ)は、急性心筋梗塞や心不全などの患者さんが、身体機能やQOL(生活の質)を向上させ、再発・再入院を防ぐために不可欠な包括的プログラムです。しかし、日本国内におけるその認知度は、極めて低いのが現状です。
心リハの普及には、地域での理解促進とシステム作りが不可欠です。
