外腸骨動脈繊維化症
1ヶ月ほど前にヒルクライムを趣味としてる30代の方が来院しました。
その理由は、2年ほど前から急に右脚の疲労の感じ、左右の出力差を明きらかに感じることです。
低強度で走っているときは特に異常はありません。
しかし、ある一定の強度、出力に達する(パワーウエイトレシオで6倍を越える)と急に右脚の筋肉に酸欠症状がでてペダルと回し続けることが困難な状況です。
その理由を知りたく、診断をつけてほしいとのことでした。
私のブログを見て同じロードバイクをやっているので、「わかっているだろう」と希望を持ってきたと思います。
しかし、ロードバイクをやっているといってもど初心者で、何の知識もありません。
「外腸骨動脈繊維化症」なんて聞いたこともありませんでした。
その時は、「その病気について経験がないので、、、」と
その患者さんのがっかりした顔を今でも忘れられません。
その後いろいろ調べて、またスタッフ達と情報を共有してみたところ、近年は自転車選手の間で発生率の増加が報告されており、自転車競技でのポジショニングによる股関節周辺の屈曲で、脚へ血液を運ぶ動脈が繊維化して狭まり、血液の流れが悪くなることによって引き起こされようです。
そのためできる検査は、まず自転車を漕ぎいで同じ症状が出たとこと、両脚の圧を測定する(ABI)、そこで圧に左右差が出る場合、下肢動脈のCT、MRA検査をして診断することが可能です。
治療法はバルーン拡張や外科的手術があるようで、血管の屈曲蛇行がある場合は手術で再建した方が良いようです。
当院では、上記診断までのお手伝いは可能です。
その後の治療方針につきましては画像検査の結果次第となりますが、私の循環器領域での経験から申し上げますと、股関節屈曲部に対するバルーン拡張術は再狭窄率が高く、外科的治療の方が良好な成績を得られる印象があります。
まだまだ自分の知識の足りなさをみにしみる経験でした。
これからも患者様の悩みに耳を傾け、正しい答えを出せるよう精神して参ります。
