健康診断で高脂血症と診断されたら
高脂血症(脂質異常症)と診断された場合、放っておくと動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった重大な病気につながることがあります。早めの対策がとても大切です。対応方法は以下の通りです。
基本の対処法
食生活の改善
1.脂質の摂りすぎを控える:特に飽和脂肪酸(動物性脂肪)やトランス脂肪酸(マーガリン、加工食品など)を減らしましょ。
2.青魚やナッツ類を意識して摂る:DHAやEPA、オメガ3脂肪酸が多く含まれ、悪玉コレステロール(LDL)を下げやすいです。
3.食物繊維を摂る:野菜・海藻・豆類などでコレステロールの吸収を抑えましょ。
4.甘いもの・アルコールを控えめに:中性脂肪が高い人は、特に糖分とお酒が原因になりやすいと言わてます。
運動習慣をつける
1.週に3〜5回、1回30分程度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)がおすすめです。
2.継続が大切なので、無理のない範囲からスタートしましょう。
禁煙と節酒
1.喫煙は善玉コレステロール(HDL)を減らし、血管を痛めます。
2.アルコールは適量を守りましょ(男性は1日ビール中瓶1本、女性はその半分が目安)。
体重管理
1.BMIが25を超えると高脂血症のリスクが高まるため、適正体重の維持を目指しましょ。
医師と相談して薬物治療も検討
1.生活習慣だけで改善が難しい場合、スタチン系薬などのコレステロールを下げる薬を使うことがあります。
2.特に家族性高コレステロール血症など、遺伝的な要因がある人は、早期に薬を使う方をお勧めします。
定期的なフォローも忘れずに
1.数か月に1回は血液検査を受けて、LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪の値をチェックしましょ。
2.改善してきたら治療法を見直していく必要があります。