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乗馬日記②

乗馬を始めてから、気づけば3年が経ちました。
正直、自分でもこんなに長く続くとは思っていませんでしたが、今では週に1回、運動と心のリフレッシュを兼ねて通う大切な時間になっています。

辛い時、馬たちの存在に何度も救われました。
馬と向き合う時間が私の支えとなり、私を前へと導いてくれました。
静かに寄り添ってくれるその姿に、心がほどけていくのを感じました。

始めたきっかけは、テレビで見たある番組でした。
そこでは、現役を引退した競走馬たちが「第二の馬生」として、乗馬クラブで人と深く関わっている様子が紹介されていました。
競走馬としての馬の一生は非常に短く、多くの馬が若いうちに引退を迎えます。
引退後は約10%の馬が乗馬クラブなどに引き取られる一方で、残念ながら行き先が見つからず処分されるケースも少なくありません。

乗馬がもっと身近な存在になれば、引退した競走馬の受け入れ先も増え、彼らの“第二の馬生”がより豊かなものになるのでは――。そんな願いを胸に、私は乗馬クラブへ行ったのがきっかけです。

乗馬というと「敷居が高い」「特別な人がやるもの」というイメージがあるかもしれません。
でも実際には、ここ茨城のように自然に恵まれた地域では、乗馬クラブも多く、小学生の子どもたちが習い事として始めているケースも少なくありません。
また、乗馬クラブでアルバイトをしつつ、休憩時間などに1〜2鞍ほど騎乗させてもらう形で練習を続けている方もいます。

乗馬は一見すると静かに座っているように見えますが、実は脚・腹筋・背筋をバランスよく使う全身運動で、筋力や柔軟性の向上に加えて、特に骨盤まわりや腰、背中といった体幹部の筋肉──いわゆるインナーマッスルの活性化にも効果的です。
そのため、腰や膝に不調を抱える60〜70代の方にも無理のない運動として人気があり、実際に多くの方が通われています。

他、ホースセラピー(乗馬療法)」として、心身のリハビリや発達支援にも活用されています。

「いつか乗ってみたいな」と思っている方には、ぜひ気軽に一歩を踏み出してほしいなと思っています。

メイクリニックの「梅の会」では、乗馬体験の企画も行っています。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお声かけくださいね。