睡眠時無呼吸を放置したらどうなる
睡眠時無呼吸(SAS)を放置すると、さまざまな健康リスクが増大します。主な影響には以下のようなものがあります。
1.日中の眠気や集中力の低下
睡眠の質が悪いため、荷中に強い眠気や集中力の欠如が生じます。これにより、仕事や学業のパフォーマンスが低下しり、運転中の事故リスクが高まったりします。
2.高血圧
無呼吸から呼吸が再開する時、身体は寝ている状態でも脳は起きた状態になります(覚醒反応)。同時に、睡眠が一時中断状態になり、交感神経が亢進することで血圧が上昇します。
3.心血管疾患のリスク増加
心臓発作、心不全、脳卒中のリスクが高まります。また、心房細動などの不整脈の発症リスクも上昇します。
4.糖尿病のリスク増加
睡眠時無呼吸は一般の人に比べて糖尿病になるリスクが1.62倍になることがわかっています。無呼吸は交感神経が活性化したらい、ストレスホルモンが過剰に分泌されたりします。そうなると、血糖値が血圧が上昇し、脂肪が増加しやすくなります。また成長ホルモンの分泌が低下し、筋肉が減って、脂肪が増加しやすくなります。脂肪が増えると体内のインスリンが正常に働かなくなってしまいます。この状態が慢性化したのが糖尿病です。睡眠時無呼吸症候群が糖尿病を誘発したり、悪化させてリスると言われているのはこのためです。
5.肥満
睡眠不足が続くことで、食欲を調節するホルモンバランスが崩れ、体重増加や肥満を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
6.精神的健康への影響
睡眠不足や低酸素状態が続くことで、うつ病や不安障害のリスクが高まる可能性があります。
7.寿命の短縮
無呼吸症候群が重度の場合、放置することで全体的な寿命が短縮するリスクがあります。
無呼吸症候群が疑われる場合は、早めに専門医の診断を受け、適切な治療を受けることが重要です。